グアムは日本から3時間弱でいける一番近いアメリカです。
観光で訪ねてみると周りには日本人しかいない時期もありました。
未だにビーチリゾートにしてはハワイに次ぐエリアとされています。
グアムで働いている日本人も多く、二世もかなりいます。
あまりに日本語通じてしまうので英語が出来ないでも十分生活が出来てしまうほど平和な島です。
日本人コミュニティーに入れば英語を発する事すらしなくてもいいほどです。
しかし、法律や規定は全て海外です。
日本では当たり前でもアメリカでは違法で処罰の対象になることもあります。
例えば、ホテルで小さな子供を留守番させて買い物に出かけることは虐待に当たり、最悪のケースは両親が刑務所に入ることもあります。
そして、不動産に関してですが、日本では「グレーゾーン」というものが存在し、適当にやっていれば罰せられることはないかもしれませんが、アメリカではそのようなことはありません。
日本と日本以外の国の違いを理解することが絶対条件だと私は思っていますが、あまり気にしない方も中にはいます。
気にされる方のために海外の不動産投資で失敗しない為に気をつけるポイントをご案内します。
1.契約書・書面が全て
あくまで私の経験で感じたことだけですが、日本には契約書があってもあまり意味を持たないことが多々あります。
それは日本人特有の空気を読んで、争うことを嫌い、何とか話し合いで問題を解決するすばらしいスタンスです。
しかし、これでは契約書の意味はあまりなく、破った物勝ちという状況を作り出してしまう可能性があります。
アメリカでは全てが書面で書かれているため、書いていないことは全て無効となってしまいます。
「こんなの当たり前だから書く必要がないだろう」という考えはとても危険なことです。
「同じ日本人がいるから大丈夫だろう」という考えも、同じように危険ですので注意が必要です。
言葉やコミュニケーションの問題でトラブルなどを防ぐ為に書面が一番安心できるものです。
お互いの為に契約時には再確認の作業を徹底的にやってください。
2.納期・引渡しは遅れて当たり前
日本は世界一時間通りに行動するすばらしい民族です。
電車もバスも飛行機も全て時間通りに運転をし、ずれたとしても全く気にならないレベルで抑えられています。
残念ながら日本以外の国ではありえません。
アメリカ、グアムでは数分の遅れではなく、数日の遅れでもなく、数週間の遅れが当たり前の様にでるのが世界では普通に起こっています。
日本の最高基準のサービスが日本人が耐えられる遅れというのを異常に短くしています。
日本では「いくらなんでもこれ以上遅れないだろ」と思うことも世界ではありえます。
もちろん、予定通り進んでくれるときもありますが、その時は運が良かったと思うのが無難です。
3.日本の常識は世界の非常識
日本の不動産業者では管理物件をしっかり掃除し、一番きれいな状態で保ち、成約時まですばらしい気遣いやサービスでとても満足できると思います。
しかし、世界では違います。
不動産業者あくまで仲介業者です。
ありのままで紹介をしていきます。
従って、オーナーが酷い状態で放置していれば、酷いまま客を招きいれて紹介していきます。
物件案内も日本では当たり前の様に業者の専用車で行いますが、アメリカ(グアム)では業者とお客が同じ車で移動することは殆どありません。
日本の過度なサービスが日本人を世界から遠ざけてしまっているかもしれません。
4.最終判断は本人の責任
当たり前の言葉に思えるかもしれませんが、外国で投資する日本人の中にはその理解に苦しむ方もたくさんいらっしゃいます。
海外で投資をするというきっかけを作るのが同じ日本人であったり、海外で出来た新しい友達であったり、いろんな人の影響があります。
日本語が少し出来るからといって現地の知人に契約の説明をしてもらったとしても、ニュアンスの違いから間違ったことが伝わってしまい、トラブルになることもかなり多いです。
そこで、その通訳をしてくれた人の責任としてなすりつけることはできません。
弁護士にお願いしたとしても、弁護士が「出来ると思ったけど無理でした」という事も当たり前のようにあります。
国の法律が急に変わってしまったり、政府の手続きが遅くて間に合わなかったり、様々なハプニングが起こるものだと思っていたほうが無難です。
他人が言ったから決断をするのではなく、ご自身のリサーチと勉強をもとに判断をする事でリスク回避が可能になります。
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